屋根カバー工法の施工手順を解説!屋根リフォームの費用を抑える賢い選択
2024/12/15
屋根の葺き替えを検討しているけど、費用面で不安を感じている…そんな方もいらっしゃるでしょう。
屋根リフォームの費用を抑えたいなら、屋根カバー工法がおすすめです。
今回は、屋根カバー工法の施工手順を詳しく解説します。
屋根カバー工法とは?
1:断熱性・遮音性・防水性が向上する
屋根カバー工法に使われる屋根材には断熱材が取り付けられていたり、既存屋根との間に通気層が形成されることによって断熱性能が向上します。
特に夏場の2階の暑さに対する効果が大きいですね。
また、金属屋根材をかぶせる前に既存屋根の上にルーフィング(防水紙)を張りますので、雨漏れ防止効果も非常に高いことが挙げられます。
2:リフォーム費用が安い
葺き替え工事と比較して、安価に施工が可能な点に加え、金属屋根材はガルバリウム鋼板と言って基本的には錆びない材料で作られている上に焼付塗装や石材チップが施されているため、屋根塗装と比較して圧倒的に長持ちします。
ライフサイクルコストとして考えても、屋根塗装よりトータルコストを下げられる場合が多々あります。
3:工期が短い
葺き替え工事に伴う撤去作業や廃材処分が屋根カバーには必要ない為、工事期間を短縮することが可能です。
概ね葺き替え工事の半分くらいの工期で施工可能です。
屋根カバー工法における工事期間は屋根形状や大きさによりますが、概ね実働で7日前後です。
4:騒音やホコリのトラブルが少ない
葺き替え工事の場合は撤去時にホコリや騒音も発生する上に産業廃棄物用のコンテナやダンプカーを設置する必要があります。
そのため、工事が大掛かりとなり、騒音やトラブルの発生につながるケースも見られます。
その点、屋根カバー工法はその必要がありませんので、トラブルも少なくなります。
屋根カバー工法の施工手順
1:足場の設置
まずは、職人が作業するための足場を軒先から30cmのあたりに設置します。
工事中は、ホコリや金属の破片が飛散するので、養生シートを足場の外側に被せます。
近隣に迷惑をかけないためにも、足場と養生シートの設置は必須です。
2:棟板金の撤去
屋根の足場を設置できたら、まずは棟板金の撤去です。
棟板金は、棟から雨水が浸入するのを防ぐ役割を持ちます。
また、棟板金の下に施工されている貫板(ぬきいた)も一緒に撤去します。
3:屋根の棟部分に換気口をあける
天井裏の空気を抜くために、棟部分に換気口をあけます。
空気を抜くと、断熱性や耐久性を高める効果が発揮するのです。
4:下地の調整
新しい屋根材を施工するために、下地となる既存屋根を調整していきます。
ひび割れしている部分は、コーキングや塗装で補修します。
5:唐草の取り付け
軒先に取り付ける水切り用の板金である、唐草(からくさ)を取り付けていきます。
屋根材を唐草につかみこみ、施工します。
6:防水シートの設置
平らになった既存の屋根に、防水シートを軒先から棟に向かって張っていきます。
下から上に向かって張る理由は、つなぎ目から雨水が浸入するのを防ぐためです。
7:ケラバ板金の設置
ケラバとは、屋根の側面部分のことです。
ケラバ板金は、ケラバから雨水が侵入するのを防ぐ役割を持ちます。
8:屋根材の施工
ケラバ板金を設置したら、いよいよ屋根材の施工です。
屋根材は、軒先から棟に向かって張っていきます。
9:棟板金の設置
最後に、棟板金を設置します。
棟板金は、屋根材とケラバ板金の間に設置されます。
まとめ
屋根カバー工法は、既存の屋根材を剥がさずに、その上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
葺き替え工事と比較して、費用を抑えられ、工期も短縮できるメリットがあります。
また、屋根カバー工法は、断熱性・遮音性・防水性が向上し、アスベストにも対応できるなど、さまざまなメリットがあります。
屋根カバー工法の施工手順は、足場の設置、棟板金の撤去、換気口の設置、下地の調整、唐草の設置、防水シートの設置、ケラバ板金の設置、屋根材の施工、棟板金の設置という9つの工程で構成されています。
屋根リフォームを検討する際は、屋根カバー工法も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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